人気ブログランキング | 話題のタグを見る
はじめての九州旅☆vol.9
2009年6月10日〜13日、九州へ行ってきました。
じつは、今回がはじめての九州。
ご一緒に旅するように見ていただけたら、
また、旅のご参考になればうれしいです。


はじめての九州旅☆vol.9_a0076457_22443296.jpg
ふわっと光るひかり。
それは、ちいさなちいさな生物の放つひかり。
そう、夏の蛍のひかり。
水の奇麗な星野村には、蛍が住んでいた。
暗闇に光るやさしいひかりは、見るものを魅了する。
記憶では、蛍たちがお相手を探す邪魔になるから、
他のひかりは当ててはいけなかったような気がしたので、
念のため、カメラもフラッシュはなしで。
すると、緑色の妖しいひかりが漆黒の中に現れた。







池の山荘のホタルツアー*
はじめての九州旅☆vol.9_a0076457_22555975.jpg
お夕食が終わり、ちょっと一息ついた午後8時。
お宿の玄関前に集合〜〜!
じつは、この時期、池の山荘では<ホタルツアー>が催されているとか。
チェックインの時に、

「お夕食の後、ホタルツアーがありますが参加なさいますか?」

そう云われたら、参加するに決まってます!(笑)
宿泊客の殆どが参加しているようで、結構賑やか。
どうやら、歩いてゆくのは真っ暗で危険なので、
マイクロバスで蛍のいるスポットをいくつか巡ってくれるらしい。
では、バスに乗り込んで、いざ、蛍を見にシュッパーツ!

お宿を出ると、車のライト、ビニールハウスのライト、
たまにお家の電気、そのくらいしか灯りがなく、
川沿いの蛍の居るスポットで、車のライトを消してくれると、
辺りはまさに、漆黒。
すると、代わりに、ふわりほわりと、ちいさなひかりが灯る。

ああ、奇麗。
蛍なんて久しぶりに見た。
数カ所で降りて、川を漂っている蛍を眺める。

「このくらいの数で喜んでいただけるとありがたいなあ」

そう云った運転手さん。
最後の最後に、すばらしい演出を用意してくれていた。

「ここが最後のスポットになります」

降りた場所は、真っ暗でよく見えないけれど、星野川の河原で、
向こう側は森のようになっているらしい。
そこで、思わず言葉を失ってしまった.............
はじめての九州旅☆vol.9_a0076457_23353216.jpg
暗闇に溶けこみそうな木々に、
無数のやさしいひかりがついたり、消えたり。
これは、まるでクリスマスツリーのよう。
川に灯るひかりたちは、まるで天の川。
あまりのことに、みんな感動の声を上げている。
こんな光景、ミタコトガナイ。

この光景、わたしのカメラではとてもお伝え出来ないので、
久しぶりに、帰ってから絵筆を取ってみました。
ほんのちょっとでも、この感動がお伝え出来ればイイノデスガ....


すると、ふわりとしたひかりが近付いて来て、そっとわたしの腕に。
きゃーーー、わたしの腕に蛍がいる〜!
そのまましばらく眺めていると、またふわりと飛び去った。

「ヨウコソ」

なんだかそう云われたみたい。
さらに、運転手さんが突然手渡してくれた蛍は、
手の中にいるのに、感触さえかんじないくらいに軽く、
開いたままの手のひらから、しばらく飛び去ろうともしなかった。

「ユックリシテッテネ」

今度はそうやって云われてるみたいで、思わず微笑む。
ふふふ、ありがとね。
今日のことは、きっと一生忘れないでしょう。



池の山荘のスターツアー*
午後9時。
感動のホタルツアーから<池の山荘>の前へと戻って来ると。

「星の文化館へ行く方はそのまま乗っててください」

運転手さんがそう告げた。
<星の文化館>ってたしか、プラネタリウムのある天文台だったっけ。
え?まさか、そこへも連れて行ってくれちゃうの?
ちょっと、天は雲に覆われ、星は見えそうにないけれど、
そして、入館料が500円かかるらしいけれど.........
折角だから、行くに決まってます!

じつは、この天文台には、宿泊施設もあるらしく、
最初はそこへ泊まろうと考えていたのだ。

急な坂道を上り、天文台につくと、辺りはほんとに漆黒の闇。
入口の灯りを頼りに、建物の中へと入る。

「残念ながら、今日は生憎の曇り空で星が見えないので、
 プラネタリウムでの上映になります」

プラネタリウムも、最後に見たのはいつだろう?
それくらいに久しぶりで、本物の星は見えないけれど、ちょっとワクワク。
暗くなり、まあるい天井に映し出されたのは、
こと座のベガにまつわる物語と、この時期の星野村の夜空の2本だて。
ふふ、奇麗だなあ。
上映が終わり、帰るために立ち上がろうとしたら。

「皆様の中に運のいい方がいらっしゃるのか、
 なんと!星が出てきました。
 折角なので、いくつか星を見ていただきたいと思いますので、
 天文台の方へどうぞ」

ええーーー??ほんとに?
すごい!すごい!!こんなことってあるんだ。
はじめての九州旅☆vol.9_a0076457_08255.jpg
天文台に入ると、まあるい天井がウィーンと開き、
ドーム部分がギリリと音を立てて回り出す。

「この天文台は、木で出来ているのでちょっとすごい音がします」

え?これって木で出来ているんだ。すごい!
そして、順番に見せてくれたのは、プラネタリウムで見た、
こと座の<ベガ>と、<木星>。
木星はこの時期、まるで1つの串団子のように、輪が直線。
でも、ちゃーんと輪も見ることが出来た。
※注:わたしの描いた木星の輪は、向きがイイカゲンデス。

もー、今夜はこんな感動の連続でイイノダロウカ?
だって、こんな夜は、ソウソウアルモンジャナイデショウ?
ホントニホントニ、カンシャカンゲキナノデシタ。


★施設の情報★

■星の文化館福岡県八女郡星野村10828-1
TEL/0943・52・3001
OPEN/10:30~22:00(最終入館21:30)
※ただし、天候により異なる。
定休日/火曜日
料金/大人500円 小学生300円 幼児100円
※駐車場あり
★MAPはこちら




池の山荘の夜更け*
はじめての九州旅☆vol.9_a0076457_0395396.jpg
池の山荘のお部屋に戻って来たのは、なんと午後11時過ぎ。
夕食後に、しっかりとお布団が敷かれていて、
星野村で作られた、紅茶の茶葉も用意されていたお部屋。
ああ、なんて充実な日だったんだろう。
感動と幸運に興奮さめやらないので、再び温泉に入った後は、
紅茶ではなく、ワインでカンパイ☆

「今日の日よ、ありがとう!」(笑)


vol.9終わり
vol.10へつづく......
vol.1から読む

by mi-mian | 2009-06-30 00:54 | *九州旅
<< 夏の氷☆夏の猫 はじめての九州旅☆vol.8 >>